先のブログでも書いたようにロードノイズ対策で最初に改善する部分は室内ではなく、フロントタイヤハウス(ホイールハウス)内とフェンダー周りのデッドニング調整です。
つまり路面にタイヤが接地するいじょうは路面との摩擦も起こるし、雨天走行だと小石や水しぶきなどがフェンダーライナーに当たり、その騒音がフェンダー内及びダッシュパネル(エンジンルームとの隔壁)に反響して室内側へ回り込みます。
プリウスやプレオなどの場合、カウルトップ内の反響音が室内へ回り込んでいたので序にデッドニング調整をおこなったら想像以上の効果がありました。
画像は右側ですが、凹凸部分にレアルシルトを貼る場合はハンマーなどで内側から外側へ少しずつ叩いて鋼板へ密着させます。
室内側のホイールハウス(タイヤハウスアーチ)のデッドニングをしていない場合はブチル系制振材のSTP Gold Aero制振シートなどを貼っても構いませんが、レアルシルトを貼る場合と同様に鋼板部に塗布してある樹脂層を綺麗に剥離しないと密着せずに剥がれる恐れがあるのと同時に制振効果が落ちます。
スバルBRZ/トヨタ86に限ってではありませんが、サイドメンバー(アッパーメンバー)部分へブチル系制振材を貼ると遮音(防音)効果が増します。
※タイヤハウス内にはエプトシーラーのように吸水し易いデッドニング材を貼らない方が賢明です。
鋼板部に塗布してある樹脂層を広範囲に剥離しているので、仕上げにレアルシルトの周りをノイズレデューサーで修復しておきます。
※言っておきますが、レアルシルトの表面にノイズレデューサーを塗布しても制振効果が増すと言う訳でもなく、ただマスキングをしていないためにレアルシルトの表面も黒く染まっただけの話です・
まぁ見栄えの問題も少しはありますがね(笑
CX-5の例ですが、制振作業の後に発泡系ウレタンシートをフェンダー側からホイールハウス・アッパーメンバー側へブリッジ状に貼り、遮音効果を高めています。
某店さんも何かと当店の施工方法を参考にしているようですが、後々に他店さんで作業の仕上がり具合を覗かれても恥ずかしくないようにしていただきたいものです。
新発売!!の遮音材CSDB-30SFを使用した例
■樹脂製フェンダーライナーのデッドニング対策
どのクルマのフェンダーライナーも軽量に作られているため、タイヤの騒音を防ぐことが出来ません。。
対策としてはライナーの比重増しと言うか・質量増しと言うのか・正確な言い回しは僕には判りませんが、早い話し,ブチル系制振材を少し貼るだけで反響具合が軽減されると言う事です。
※同時に遮音(防音)効果も高めるなら全面にブチル系制振材を貼ればいいのですが、片側のライナーだけで1Kg以上の重量増しになってしまうので,あまりお勧めはできません。。
ライナーの制振調整をしたら、次は軽量発泡ブチルシートを貼り、遮音&防音対策をします。
使用した商品名:遮音/防音マットCSDB-3(3mm)デッドニング/ロードノイズ対策/フェンダーライナー用 2枚セット
これで完了!
このコペンL880-KにはCSDB-5M(5mm厚)を使用しています。
樹脂製のフェンダーライナー同様、遮音/防音マットCSDB-3(3mm)を貼れば施工前と比べてみれば雲泥の差がはっきり出ます。
一連の作業を行うとタイヤの騒音がかなり低く抑えられます
この後に室内側のデッドニング調整を行うのかを検討すればいいとおもいます。
費用対効果としては室内側の対策を先にするより共振元であるタイヤハウス内(ホイールハウス内)を先に改善したほうが常識的に考えても最良というものです。
追記:ホイールハウス周りの対策に加え、マフラーの遮熱板にもカーボンウールを貼り付けて遮音&遮熱すればコモリ音が激減します!
その2へつづく
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