■アウディA6/2.8ℓV6クワトロのロードノイズ低減対策篇!
画像では分かり難いでしょうが、カーペットを引っぺがすとトヨタ車系で使われている様な防音シート(樹脂拘束層付きアスファルトシート)が多く使われていますが、ブチル系制振材に比べると、歪み防止には効果的ですが制振効果はイマイチ!
まず、この段階でフロアの共振元を探しておきます
制振調整にはレアルシルト2/6枚とSTP GOLD BULK SOLUTION制振シートを使います。※現行の商品はGold Aero制振シート
ブチル系の制振材シートはエンジンルームと室内を仕切っているファイヤーウォールからフロアにかけて確り貼り詰めます。
つまり制振は基より遮音効果も狙ってのことです。
ホール状になっている部分にはカーボンウール(炭素材)を詰め込んで反響音を抑えます。
先にフロア全体の共振元を探してからデッドニング調整をすると、無駄な部分に制振材を貼らなくて済むので重量を抑えられます。
※注:FF/AWD/FRなど、駆動方式によってもデッドニングの仕方が変わるので専門店に作業依頼をする前に説明を受けることをお勧めいたします。
A6の場合には制振調整だけで済ませますが、カーペット裏の遮音材によっては防音&遮音シートを貼ることが多々あります。
後部座席下はフロアと違い、制振シートを端からキッチリ貼り詰めます。
※車により両脇に少し貼るだけで済む場合もあります。
吸音対策はプロファイル加工ウレタンフォームを貼りますが、奥まった部分には丸めて押し込みます。
この一連の作業によりクォーター内の密閉空間内の反響音が劇的に抑えられます。
純正の遮音材を引っ剥がすと、アウターパネルにも純正アスファルト系ウェーブシートが貼ってあります。
新たにレアルシルト1/6枚をアウターに、もう一枚を外側のタイヤハウスアーチに・そして反響の大きい部分にも・
アウターパネル裏の制振、遮音,吸音作業が終わったら純正の黒色の吸音材にスプレーボンドを塗布してから貼り戻します
タイヤハウスアーチには、優れた純正の遮音材が被せてありますが、これもスプレーボンドを塗布してから貼り戻します
※重要ポイント:純正の吸音材、遮音材共に製品としては優れていますが、ただ,当てがったり、被せただけでは100%の性能を発揮していないのが現状です。。
しかしスプレーボンドで確り貼り付けてやるだけでも見違えるほどの効果を発揮します!
デッドニング材も腐るほど多種多様のものが存在しますが、どれも適材適所の選択を間違えると効果が出しきれなかったり、費用対効果が著しく落ちたりするものです。。
もちろん、当店みたいにデッドニング商材の使用種類が少なくても、工夫して効果を上げる手法もあるということ。
次に軽量なのに効果抜群の吸音&遮音シートのSTP BIPLAST Premiumを貼ります
トランクゲートのデッドニング調整篇
トランクゲートはレアルシルト4/6枚と、トリムに対しての振れ止め(クッション材)を少量貼るだけです。
A6のゲートの場合は86”同様、ロードノイズ対策とは関係なく車格upのためのデッドニング調整です
でもテールランプは一旦外してガタ止めをしたほうがいいかも・
カーボンウールは1.5枚分ぐらい使います。
これで熱い夏でもエアコンの効きも良くなり、雨の日やトンネル走行時でも不快感は和らぎます。
※当店で扱っているカーボンウールは溶接用のものとは違い、呼吸器に影響もたらさない様に加工してありますが、鼻から繊維を吸い込むとクシャミがでるので作業中にはマスクを使用してください。
※写真を撮り忘れていますが、トリム裏に振れ止めの為に遮音&防音CSDB3マットを貼ってあります。
リアドアのデッドニング調整
先ず、制振調整から・
アウターパネルの制振材はレアルシルト2/6枚分程度を貼るだけ、ビームとアウターパネルを支えている貫きには何も貼らなくていいです。。
吸音は30mmプロファイル吸音ウレタンをドア下から5cm離して全面にキッチリ貼り詰めます。
このA6に限らず、トランクの床に,いくらデッドニング材を貼っても反響が治まりません!
その原因は、左右のマフラー周りの遮熱板が共鳴するからです。
A6の遮熱板を取り外すのは大変なので、周りのナットを外して隙間を空けて作業をします
針金や長い物差し等を使ってカーボンウールを押し込んでやれば簡単です
ロードノイズ対策については「みんカラ」のサイト内検索で探してみてください。
必ず参考になりますのでよろしくお願いします。