■アウディA6/2.8ℓV6クワトロの BOSEシステムの音質改善篇!
オーナーからBOSEシステムのウソっくさい音を、芯のあるリアルで心地良く聴ける音に改善し、インストはストック仕様で外観はノーマルなのに音はHiFiにしてほしい!
とのご要望です。
先ず、ドアスピーカー周りから改善していきます。
アウターパネルの制振材はレアルシルト2/6枚分だけで、ビームには何も貼りません。
吸音は30mmプロファイル吸音ウレタンをドア下から5cm離して全面にキッチリ貼り詰めます。
既存のウーファーとミッドレンジの再生周波数帯域におけるインビーダンスは適正範囲内(公表インビーダンスで言えば4Ω程度)に収まっているので・国産の社外スピーカーに交換しても何も問題ありません!
※概ね3~6Ωの範囲以内なら交換可能だとおもいますが、アンプの発熱温度が上昇する場合があるのでDIYで社外スピーカーに交換する場合には専門店さんにお聞きください。
今回使用するミッドレンジとツィーターはGROUND ZERO製
名前はアメリカのアノ”悪夢を思い出すネーミングだが、実はMade in Germany 製でHiFi系で耳につかなくて聴き易いユニットです。
今回もスピーカーシステムに付属のL.CネットワークをSHARKWIREの40μ銀メッキ,スピーカーケーブルSP20122Rを使ってバイワイヤリング仕様に改造して使います。
ちなみに、このスピーカーはVWゴルフ5にも最適です!
画像では見にくいですが、ミッドレンジスピーカーは四点支持で取り付けてあります。
BOSEのウーファーはバスレフBOX式なのでエンクロージャーの裏表の共振部分にブチル系制振シートを貼り鳴きを抑え、音ボケを防いでいます。
ツィーター交換&加工篇
既存ツィーターの指向角度はフロントガラスにモロ!!当たって音像がぼやけ、ボーカルの口がデカくなるので指向角度を妥協点まで追い込んで固定します!
※ダッシュのグリルは格子部分を薄く削って音抜けを良くします。
■センタースピーカー篇
DSPをカットしたつもりだったが・・・・?
最終的に何やってもダメなので、○○みたいな音色のセンターSPは畑の肥やしにもならないのでゴミ箱へ捨てました(笑
これは減衰量とかの問題では無いのでセンターSP自体を変えたとしてもダメだね。
※主に映画などを鑑賞する場合にはセンタースピーカーは無いよりあった方がいいです。
【完成後の感想】
オーディオについては、男性ボーカルを聞いても今までみたいに,か細くぼやけた声ではなく太くて確りした声で歌っているのが良く感じられて良い。
オーナーさん曰く、オーケストラはシンバル、大太鼓ともにリアルで圧倒されるような音に改善されたのが嬉しいと言っていました
【僕の正直な感想】
ツィーターをダッシュ上、又はAピラーに取り付けたかったのだが、シャランと同じく内装表面のカスタムは嫌!とオーナーから釘を刺されていたので、ギリギリのスピーカー交換&指向角度調整とデッドニング調整でかなり追い込んだつもりだが、意外と限界は低かったようにおもえる。
しかし改善前の信じられないくらいのショボイ音と比べれば雲泥の差であることは事実であり、満足できるレベルである。
運転席側のミッドレンジについてはハンドルコラムカバーに反射するので左右のバランスが悪いのが少し気になったが、オーナーの運転ポジションに合わせればそれほど気にはならなかったのが幸いでした。
ツィーターは言わなくてもわかるとおもうが、ダッシュボードの既存位置に取り付けたにも関らず音像定位は想像以上に良かったです。
余談
ちなみにこの車、でかいサイズなのにコーナーと狭い道が続く山道でも凄く運転し易く、そして力強い走りをみせてくれるのだが、これってエンジンと足回りがいいお陰なのかな? まぁTTぐらいのサイズでこの性能と燃費なら欲しいとおもう車だが・流石にデカイので・(笑